「毎日練習しているのに、思うように上達しない」「上手い子との差が、学年が上がるほど開いていく気がする」——サッカーが上手くなる方法を探している中高生や保護者の方なら、一度はこう感じたことがあるのではないでしょうか。
書店にもネットにも「上手くなる方法」はあふれています。ですが、技術・戦術・メンタルの話は多い一方で、「身体の使い方」まで踏み込んだ情報は意外と少ないのが実情です。じつは、がんばっているのに伸び悩む子の隠れた原因が、ここに眠っていることは少なくありません。
- 練習量は多いのに、プレーが伸び悩んでいる
- 何を優先して取り組めばいいのか分からない
- 中学生になって、周りとの差を感じ始めた
この記事は、こんな悩みを持つ中高生・保護者に向けて書いています。身体開発養成トレーナーの後藤コーチが、サッカーが上手くなる方法を「4つの視点」で整理しながら、見落とされがちな一点までお伝えします。
この記事の結論(先に要点だけ)
| ポイント | 要点 |
|---|---|
| 上達の全体像 | 技術・戦術・メンタル・身体の4つをバランスよく |
| 練習量の落とし穴 | 量だけでは伸びない。質と「触る回数」が要 |
| 伸びる子の共通点 | 基礎を丁寧に・失敗を活かす・楽しんでいる |
| 見落とされがちな一点 | 「身体の使い方・力み取り」=隠れた伸び悩みの原因 |
| 今日からやること | 顔を上げる・逆足・脱力を意識した反復 |
「才能」で片づける前に、まずは上手くなる方法の全体像から見ていきましょう。
サッカーが上手くなる方法は「4つの視点」で考える
はじめに、この章の要点です。
- 上達は1つの要素だけでは決まらない
- 技術・戦術・メンタル・身体の4つに整理すると考えやすい
- 中学生年代は、この4つをまんべんなく育てる時期
「サッカーが上手い」とひとことで言っても、その中身はいくつもの要素の組み合わせです。上達に必要な力を整理すると、大きく次の4つに分けられます。
| 視点 | 中身 | 中高生でよくある課題 |
|---|---|---|
| ①技術 | 止める・蹴る・運ぶの精度 | 逆足が使えない/トラップが流れる |
| ②戦術 | 状況判断・オフザボールの動き | 顔が下がり、周りが見えていない |
| ③メンタル | 挑戦する姿勢・切り替え | 失敗を恐れて消極的になる |
| ④身体 | 身体の使い方・力み取り | 力んで動きが固い・ぎこちない |
小学生年代ではボールスキルや神経系が伸びやすい一方、中学生になるとプレー強度が上がり、この4つをバランスよく育てることが上達のカギになります。どれか1つだけを鍛えても、他が土台として弱ければ活きてきません。
とくに④の「身体」は、多くの情報で語られないまま抜け落ちがちです。ここは記事の後半でくわしく掘り下げます。
練習量だけでは伸びない理由
先に、この章の要点です。
- 「たくさん練習した=上手くなる」とは限らない
- 同じ時間でも「触る回数」で中身は大きく変わる
- 質の低い反復は、苦手を固めてしまうこともある
上手くなる方法を聞かれると、「とにかく練習量を増やす」と考える人は多いものです。もちろん量は大切ですが、量さえ増やせば伸びる、というわけではありません。
たとえば同じ1時間の練習でも、大人数で順番待ちが長ければ、自分が実際にボールに触れる時間はほんのわずかです。ボールフィーリングは触れた量に比例して育ちやすいので、「時間」より「自分が触った回数」を意識するだけで変化が出る子は少なくありません。
さらに見落としがちなのが、質の問題です。フォームが崩れたまま、あるいは体が力んだまま反復を重ねると、その“クセ”ごと身についてしまいます。がんばって練習しているのに伸びないときは、量ではなく中身を疑ってみてください。伸び悩みの原因の切り分けについてはサッカーが上手くならない原因は?でくわしく整理しています。
よくある失敗:伸び悩むとすぐ「もっと練習を増やそう」となりがちです。ですが原因が「身体の使い方」や「基礎の抜け」だった場合、量を増やすほど苦手なフォームが固まってしまうこともあります。原因のあたりをつけたいときは、サッカー伸び悩み診断(無料・約1分)で主因を切り分けてみてください。
中学生から“伸びる子”に共通していること
この章の要点です。
- 伸びる子の違いは、才能より「取り組み方」
- 基礎を丁寧に積み、失敗を次に活かす
- 何より「楽しんで」続けている
同じように練習していても、中学生・高校生と学年が上がるにつれ、ぐんと伸びる子と伸び悩む子に分かれていきます。その違いは、生まれ持った才能というより、日々の取り組み方の差であることが多いです。
| 伸びる子の傾向 | 伸び悩む子の傾向 | |
|---|---|---|
| 基礎 | 止める・蹴る・運ぶを丁寧に積む | 派手な技ばかりに偏る |
| 失敗した後 | 「次はこうしよう」と考える | 失敗をそのままにする |
| 視野 | 顔を上げて周りを見ようとする | ボールばかり見てしまう |
| 動き | 力まず、しなやかに動ける | 体に力が入り、固い |
| 継続 | 楽しんで続けている | やらされ感が強い |
多くの育成の現場でも、上達の一番の土台は「サッカーを楽しんでいること」だと語られます。楽しいからこそ続けられ、続くから伸びる、という循環です。この気持ちの土台については少年サッカーにおけるメンタルの重要性でも触れています。
そのうえで、上の表で見逃せないのが「動き」の行です。伸びる子ほど、力まずしなやかに動けている——ここに、次の章のテーマがあります。
見落とされがちな「身体の使い方・力み取り」
まず、この章の要点です。
- 伸び悩みの隠れた原因が「余計な力み」にあることは多い
- 一流ほど、力まず動いている
- 身体の使い方は、あとから改善できる
技術・戦術・メンタルはよく語られますが、「身体の使い方」まで踏み込んだ上達法は意外と多くありません。ところが、がんばっても伸びない子を見ていくと、必要のない場面まで体に力が入り続けている(=力んでいる)ケースが本当に多いのです。
力むと、こんなことが起きます。
- 動きが固くなり、ワンテンポ遅れる
- 可動域がせまくなり、ぎこちなくなる
- 持っている力を100%出しきれない
- すぐ疲れて、試合終盤に動けなくなる
トップレベルの選手ほど、余計な力みがなく、しなやかに動いているとよく言われます。筋力不足ではなく「余計な緊張」がパフォーマンスを下げていた、というのは珍しくない話です。
Breiruが「身体開発」と呼んでいるのは、この動作を改善し、力みを取ることで、いまある力を出しきれる体をつくる取り組みです。技術練習の前提となる「土台」を整えるイメージに近く、技術・戦術・メンタルの伸びしろまで一緒に広げてくれるのがポイントです。中高生で「がんばっても伸びない」と感じるなら、動作改善に特化したオンライン個人指導Breiruオンライン(動作診断の体験¥3,300)で、いちど自分の体の使い方を見てもらうのも一つの方法です。
ワンポイント:まず「力を入れる」より「余計な力を抜く」を意識してみてください。肩・首・手に入った力を抜くだけで、動きが軽くなる子は少なくありません。
中高生が今日からやれること
この章の要点です。
- むずかしい道具はいらない。意識から変えられる
- 4つの視点それぞれに、今日からの一歩がある
- まず自分の「タイプ・課題」を知ると近道
最後に、今日からできることを4つの視点ごとに整理します。
| 視点 | 今日からの一歩 |
|---|---|
| 技術 | 逆足で止める・蹴るを毎日少しだけ反復 |
| 戦術 | プレー中「顔を上げて周りを見る」を1回意識 |
| メンタル | 結果より「挑戦できたか」で自分を振り返る |
| 身体 | 動く前に肩・首の力を抜く(脱力)を習慣に |
どれも特別な道具はいりません。大事なのは、なんとなく反復するのではなく「意識して」取り組むことです。同じ練習でも、意味づけが変わると質が変わります。
とはいえ、「自分はどの視点が弱いのか」は、なかなか自分では気づきにくいものです。伸び悩みを感じているならサッカー伸び悩み診断(無料・約1分)で弱点=主因を切り分け、サッカー成長タイプ診断で自分のタイプや強みの傾向をつかんでおくと、取り組む優先順位がはっきりします。中学生の練習の考え方は中学年・高学年のトレーニングもあわせてどうぞ。
まとめ|上手くなる方法は「4つ+隠れた1点」
最後に、この記事の要点を振り返ります。
- サッカーが上手くなる方法は、技術・戦術・メンタル・身体の4つで考える
- 練習量だけでは伸びない。質と「触る回数」がカギ
- 伸びる子は、基礎を丁寧に積み、失敗を活かし、楽しんでいる
- 見落とされがちなのが「身体の使い方・力み取り」=隠れた原因
- 今日からは、意識を変えるだけでも一歩を踏み出せる
上手くなる方法は、決して1つではありません。ですが、技術・戦術・メンタルをどれだけ磨いても、体が力んで動きが固いままだと、その力は思うように出しきれません。だからこそ、多くの情報で語られない「身体の使い方」に目を向けることが、伸び悩みを抜け出す近道になることがあります。
中高生で「これだけがんばっているのに伸びない」と感じているなら、それは才能の問題ではなく、まだ整えていない一点があるだけかもしれません。Breiruの動作改善オンライン個人指導では、動作診断の体験(¥3,300・入会金なし)から、あなたの体の使い方と力みを見きわめ、いま必要な一歩を後押しします。まずは成長タイプ診断で、自分の現在地を知るところから始めてみてください。
上達の道は、一人ひとり違います。自分に合った一点を見つけて、着実に前へ進んでいきましょう。
よくある質問
Q. サッカーが上手くなる一番の方法は何ですか? 1つに絞るのは難しいですが、技術・戦術・メンタル・身体の4つをバランスよく育てることが土台です。とくに中学生年代は、この4つをまんべんなく取り組む時期とされています。
Q. 練習しているのに上手くならないのはなぜですか? 量よりも「質」や「触る回数」に原因があることが多いようです。あわせて、体に余計な力み(リキミ)が入り、動きが固くなっているケースも少なくありません。
Q. 中学生からでも上手くなれますか? なれます。中学生年代は身体もプレー強度も大きく変わる時期で、取り組み方しだいで伸びしろは十分にあります。まず自分の弱い視点を知ることが近道です。
Q. 「身体の使い方」はどう改善すればいいですか? まずは動く前に肩や首の力を抜く「脱力」を意識してみてください。自分では気づきにくい部分なので、第三者に動作を見てもらうと課題がはっきりすることがあります。






