少年サッカーにおけるメンタルの重要性。本当に今のままでも大丈夫?
- 練習や試合で子供がいつものプレーできていないのは何で?
- 子供が伸び伸びとプレーする為に指導者や保護者が出来ることは?
- メンタルってどうやって良くするの?
と考えている方に向けて、この記事では子供たちが良いメンタル状態でプレーするには、どうしたらいいのかを紹介していきます。
あなたは「良いメンタル状態」とは意味かきちんと説明できますか?
良いメンタル状態とは単純に気持ちが強いという事ではなく、困難や壁にぶつかった時にポジティブな発想に繋げる事です。「次はこうしてみよう」や「今のプレーはここが良くなかったかな?」とポジティブに考えて修正できる状態は良いメンタル状態といえます。この状態を常に保てるような環境や声かけがとても重要です。
この記事を読んで、子供が成長するための良いメンタル状態の作り方の、参考にして見てください。
目次
そもそもメンタルとは?
メンタルとは精神的な「気持ちの状態」です。
気持ちの調子が良い時(良いメンタル状態)は色々な事にチャレンジできます。逆に気持ちの調子が悪い時(悪いメンタル状態)は何をしても良い結果が出ずにネガティブなサイクルにはまってしまいます。
「メンタルが強い」とよく聞きますが、メンタルは良い・悪いという表現の方がわかりやすいです。良いメンタル状態とは、自分の可能性を広げられる気持ちの状態なのです。
少年サッカーにおけるメンタルの重要性
少年サッカーの選手にとって、メンタルはとても重要です。何故なら、チャレンジする機会と吸収する度合いが、成人のサッカー選手に比べてもとても大きいからです。
少年サッカーでは沢山チャレンジして、沢山失敗することで、学んで上手くなっていきます。チャレンジする時に良いメンタル状態でないと、チャレンジする回数が激減してしまいます。チャレンジする回数が減ってしまうということは、子供たちにとってとても勿体無いことです。
子供たちの成長には、沢山チャレンジする良いメンタル状態が必要です。
危険! よくないメンタル状態とは?
少年サッカーを良く見る中で、指導者や保護者、チームメイトの声かけや行動で、子供たちのメンタル状態がガラッと変わってしまう事があります。
僕が感じた、子供たちが悪いメンタル状態になってしまう声かけをいくつか紹介します。
- やる気ないなら辞めろ
- 何回同じことやってるんだ
- もっと頑張れ
- お前のせいで負けた
これらは全て少年サッカー大会や対外試合などで、指導者さんや保護者さんがしていた声かけです。この声かけをされた子供が、良いプレーができなかったのは言うまでもありません。
ネガティブな声かけでは、子供たちがどんどん萎縮してしまいチャレンジができなくなり、悪いメンタル状態になってしまいます。チャレンジできないメンタル状態は、子供たちにとってとても危険な状態と言えます。
理想的ないいメンタル状態とは?
理想的な良いメンタル状態とは、常にチャレンジし、ポジティブな考えができる状態です。
良いメンタル状態であれば、上手くいった時はより上手くいくように考え、上手く行かなかった時も修正して成功できるように考える事ができます。このように、良いメンタル状態の子供は、失敗を失敗のまま終わらせず、失敗を成功に変えることができるため、成長速度が早くなります。
悪いメンタル状態の子供は「失敗を失敗のまま放置」し、酷い場合は人のせいにするので、成長速度が遅くなります。
「失敗を成功に変える」為に、良いメンタル状態が必要不可欠なのです。そして、指導者さんや保護者さんは子供たちの成長を促す為に、ポジティブな環境・声かけをする事が大切です。
子供の良いメンタル状態を作るために、大人ができる3つのこと
子供のメンタルは、プレーする子供自身が気づいて考えることが1番大切です。しかし、子供たちのメンタルを支えるのは、近くにいる指導者や保護者でもあります。
ここでは子供の良いメンタル状態を作るために、大人ができる3つのことを紹介していきます。
1. 子供の「チャレンジ」をしっかりと受け止めて褒める
子供たちのチャレンジは素晴らしい事です。どんな些細なことでも子供たちの進歩や成長に気づいて褒めて下さい。
子供たちのチャレンジする姿勢は、成長しようとしている最中です。そのチャレンジを否定しては、元も子もないのです。チャレンジはポジティブな事なので、たとえ失敗したとしてもチャレンジしたら褒めることが何よりも重要です。
2. どんな時も「家族」という1番のサポーター(理解者)がいるという事を伝える
子供たちが練習中に仲間に冷たい事を言われても、指導者に厳しい事を言われても、家に帰って自分の事をわかってくれる「家族」がいる事は幸せな事です。保護者さんは子供たちの1番の理解者になってあげて下さい。
それだけで子供たちはポジティブな気持ちになり、良いメンタル状態でいられるのです。子供たちにとっては、毎日の洗濯、美味しい食事なども良いメンタル状態を保つ重要な事なのです。
3. どんな小さな事でも、「成長を感じた」ら子供をほめる
どんな子供たちにも、指導者さんや保護者さんに褒められたいという気持ちがどこかにあります。褒められて嬉しくない子供はいないです。
子供たちにとって、指導者さんや保護者さんに褒められるという事は、自分に自信を持つきっかけになるからです。
試合や練習の中での些細な所にも気がついて「良いな」「頑張ったな」「成長したな」と思う所があれば、子供たちを褒めてあげましょう。子供たちの「褒められたい」という気持ちも、良いメンタル状態にする為に必要な要素なのです。
子供が良いメンタル状態の時に起こる、3つの良い行動
良いメンタル状態の子供たちには以下のような行動が見られます。
- チャレンジができる
- プレーの修正ができる
- 仲間へのポジティブな声かけができる
子供たちのサッカーの試合や練習の中で「チャレンジをする」事は、簡単なようで難しいのです。
「失敗したらどうしよう」「指導者や親、仲間に怒られたらどうしよう」というネガティブな発想が先行してしまうと、普段の力どころか子供たちの半分の力も出せない事もあります。
一方、良いメンタル状態の子供は「失敗したら次はこうしよう」や「失敗した後が大事だ」と考えられる為、プレーの修正をしながらチャレンジができるのです。子供たちがチャレンジする回数は、成長するチャンスの回数だと思って下さい。チャレンジの回数が多ければ多い程、子供たちの成長速度は大きくなります。
そしてポジティブな思考は、どんどん周りに伝染するのです。ポジティブな思考を持った子供は、仲間が失敗したとしても「大丈夫!切り替えよう」とポジティブな声かけができます。ポジティブな声かけをされた仲間は、さらにチャレンジをする事が出来るようになり、個人としてもチームとしても、良いメンタル状態が生まれます。
少年サッカーにおけるメンタルの重要性のまとめ
子供たちの良いメンタルを維持するには、子供たちに関わる人たちのポジティブな声かけや行動が重要です。もちろん子供たちのメンタルには波があり、良い時もあれば悪い時もあります。その良いメンタル状態を長くキープする事が成長へ繋がるのです。
子供たちの良いメンタルを長くキープできるように、指導者さん、保護者さんが気をつける事は
- 子供たちのチャレンジを見守る事
- 小さな成長に目を向ける事
- ポジティブな声かけをする事
上記の3つの項目は子供たちが良いメンタル状態でいる為、指導者さん、保護者さんが気をつけなければいけない事です。
頭ごなしに結果だけにとらわれて「良い」「悪い」と決めつけるのではなく、子供たちのチャレンジの「過程」にも目を向けて下さい。子供たちの失敗は失敗ではありません。失敗も成功に繋げられるかがとても重要なのです。
子供のメンタルは、プレーする子供自身が考えることが1番大切です。しかし、子供たちのメンタルを支えるのは、近くにいる指導者や保護者でもあります。
皆さんで手を取り合って未来ある子供たちのメンタルを育てていきましょう。
少年サッカーの指導方法についてはこちらの記事をご覧ください!
少年サッカーの指導とは? 正しい接し方とすぐに使えるテクニック
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投稿者プロフィール
- 元ソサイチ(7人制サッカー)日本代表キャプテン・サッカーコーチ歴15年・メンタルコーチ。
僕が指導していく中で大事にしている事は、サッカースキルだけではなく、チャレンジ精神とバイタリティを育てることです。僕が持っている知識を発信してきます。
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