【低学年】少年サッカーの効果的な練習メニュー。2人(親子)で行う楽しい練習
- 息子の練習に付き合ってあげたいけど、効果的な練習メニューは何?
- 低学年になったらどんな練習をすればいいの?
と考えている方に向けて、この記事では低学年に最適な練習を紹介していきます。
低学年の自主トレは1人でやるのがとても難しいです。自主トレの代表格はやはりリフティングでしょうか。リフティングも色んな目的を持って行えば立派な自主トレになります。
自主トレ用の器具も沢山でていますから、家の中でもボールを使ってトレーニングをしていますね。ただ、今回紹介するトレーニングは親と2人で行うトレーニングです。
良くできたところは沢山褒めて、子供に
- トレーニングが楽しい
- もっと練習したい
- もっと上手くなりたい
と思ってもらうことが今回のゴールとなります。
目次
【目的別】低学年が2人でできる効果的な練習メニュー
低学年でのトレーニングに必要なのは、自分の体を自在に動かせるようになる事です。頭で思った事をいち早く体に信号を送って実行させる。その中にサッカーの要素や試合に使える動作、シチュエーションをイメージしてトレーニングしましょう。親子で「楽しむ」事もとても重要な事です。
ドリブルを練習したい場合
このトレーニングにはプレーヤー(選手)とナビゲーター(司令担当)という2つの役割があります。
プレーヤーはナビゲーターに言われた色(物)にいち早く反応してドリブルを開始する。ボールにタッチする際も、細かいタッチでマーカー(物)を周りましょう。その時にナビゲーターを少しでも見ながらドリブルができたらGOODです。
● 練習の流れ
- 3ヶ所(三角形)か4箇所(四角形)3m×3mの場所に色違いのマーカーを置く
- プレーヤーは四角形の真ん中にボールを持って立ち、もう1人は四角形の外でナビゲーターをする
- ナビゲーターの言った色のマーカーを素早く回り、元の位置に戻る
- 右足 → 左足 → 足裏 → フリー ※足のどの部分を使ってもOK
- 30秒か10回を1セット
●気をつけるポイント
- 言われたマーカーを素早く認知して反応する
- 細かいタッチ、大きく運ぶタッチも使う
- 慣れてきたらドリブルしている時もナビゲーターを見る
●この練習で得られるスキル
・瞬時に物事を判断する力
・ドリブルのタッチコントロール能力
・物がどこにあるかを把握する認知能力
トラップを練習したい場合
色々なボールをトラップする事で体全体を使い、さまざまなトラップ(ゴロ、浮き球、早いボール、ゆっくりなボール)の練習をすることができます。
⚫︎練習の流れ
- 2〜3m離れて向き合う
- 親が色々なボールを投げる。慣れてきたら蹴る。プレーヤーがトラップしてパスを返す
- 慣れてきたらプレーヤーは後ろを向いて、親の手の音や声かけで振り向いてからトラップしてパスを返す
- 30秒か10回を1セット
⚫︎気をつけるポイント
- どんなボールが来ても反応できるように準備をしておく
- 体のどの部分でもトラップできるようにする
- とっさの判断になるので、焦らないでトラップできるようにする
⚫︎得られるスキル
- 瞬時にどこの場所を使ってトラップするかの判断能力
- トラップコントロール能力
シュートを練習したい場合
ドリブル・パスの一連の流れからシュートを打つ練習です。シュートでは「インパクト」を重視してトレーニングしましょう。足のどの場所に当たれば強いシュートが打てるのか? まずはコツを掴む為に蹴りやすいボレーシュートで練習しましょう。
⚫︎練習の流れ
- マーカーを縦に2〜3個を1m間隔をあけて設置する
- 最後のマーカー斜め後ろに親が立つ
- 置いたマーカーをドリブルでジグザグにかわす
- 斜め前にいる親にパスをする
- 親がボールを手でキャッチして、横にバウンドする様に投げたボールをボレーでシュート
- 慣れてきたら色々なボールを投げる(ノーバウンド・足でパス)
- 30秒か10回で1セット
⚫︎気をつけるポイント
- インパクトを意識させる為に、ボレーをしているので、しっかりボールの中心と足の甲の中心を合わせられるようにチャレンジする
- ボールに合わせてステップ、足を動かす事も大切
- ドリブル・パスも適当にしない
⚫︎得られるスキル
- シュートインパクト能力
- 準備でのステップ能力
1対1の守備を練習したい場
相手の動きを見て、相手に振り切られないように、しっかりついて行くトレーニングになります。細かいステップで、相手を見て動けるようにしましょう。
⚫︎練習の流れ
- 基準となる攻撃用コーンAを置く
- 攻撃用コーンAの直線上の10m離した所に攻撃用コーンBを置く
- 攻撃側コーンABの、1m内側の場所に守備用コーンABを置く
- 2人で攻撃と守備を決める
- 10m離して置いた攻撃側コーン2つの真ん中に30㎝程離れて2人向き合う
- 攻撃はABどちらかの攻撃用コーンをタッチしたら勝ち
- 守備は攻撃がコーンをタッチする前に、攻撃がタッチしようとしている同じサイド(AかB)の守備用コーンをタッチすれば阻止できる
※攻撃が攻撃用コーンAをタッチしようとしていたら、守備は守備用コーンAをタッチすることでディフェンスが成功となる(この際、守備用コーンBをタッチしてもディフェンス成功とはならない)
- 30秒か1分で1セット
⚫︎気をつけるポイント
- 逆をとりにくる相手に上手くついていく
- 逆を取られても諦めずついていけばコーンに間に合う可能性もあるので、諦めない
⚫︎得られるスキル
- 相手を見てリアクションをする反応能力
- 相手のスピードについていく瞬発力
低学年の練習時に気をつけるべきこと
1〜3年生の低学年の子供たちは、まだ戦術やポジショニングなどに当てはめてプレーさせようとしても、しっかり理解してプレーする事は難しいです。それよりも、低学年の間は運動能力や判断能力、瞬発系などの能力を高学年に向けて更に発達させて行くための準備段階の時期と捉えましょう。
「自分の体をいかにスムーズに動かせるか」「より良い判断ができるか」ということが今後必要になってきます。何より「楽しい!」という気持ちが無いと続けられません。楽しい中で上手くなる為の準備(土台作り)をしっかりやっていく事をお勧めします。
低学年の子供に親や指導者ができること
低学年の子供たちは、褒められたらいつも以上の効果やプレーを見せてくれる事があります。それは子供たちの「上手くなりたい」「褒められたい」という気持ちが、モチベーションになっているからです。
親や指導者にいつも頭の中に入れておいてほしい事は、子供達は常に「褒められたい!」と思っているので、ネガティブな言葉は出来るだけ使わず、ポジティブな言葉で話して(声かけ)あげることが重要だと言う事です。
低学年の効果的な練習メニューのまとめ
今回のトレーニングメニューはサッカーに必要な
- ドリブル
- トラップ
- シュート
を通して、判断能力や認知能力、反応能力を意識したトレーニングになっています。
これらの能力は小さな頃からトレーニングしていけば、高学年になるにつれて「成長の幅」が大きく変わってきます。低学年だからこそ身につけていきたいスキルです。
そして上記で紹介したトレーニングには、低学年向けにゲームの要素を取り入れてあります。
特に低学年の子供たちは、ゲーム性の高いトレーニングであれば楽しみながらやります。そしてより上手くなりたいという気持ちを駆り立てます。ゲームの要素を入れながら徐々にサッカーの試合に変換していく事が重要です。親も子供たちと一緒に「成長」しましょう!
高学年の記事はこちらをご覧ください!
【高学年】少年サッカーの効果的な練習メニュー。2人(親子)でもレベルアップできる
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投稿者プロフィール
- 元ソサイチ(7人制サッカー)日本代表キャプテン・サッカーコーチ歴15年・メンタルコーチ。
僕が指導していく中で大事にしている事は、サッカースキルだけではなく、チャレンジ精神とバイタリティを育てることです。僕が持っている知識を発信してきます。
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