「今のチームから移籍をしたいが、本当に移籍するのが正解なの?」
「移籍する際にどうやってチームを選んだらいいの?」
「移籍する前に確認するべきことはある?」
と悩んでいる方に向けて、少年サッカーの指導歴10年以上のコーチがお答えします。
移籍をする際に、1番に考えて頂きたいのはまず子供(プレーヤー)の気持ちです。
当たり前ですが、プレーするのも移籍するのも子供であり、親ではありません。
移籍する子供にどういう意志があって、どういう未来を見ているのか、親が子供の意見を聞いてあげる事は重要です。
この記事を読んで、子供の移籍を考えている親の方に少しでも参考になり、子供の明るい未来の手助けができればと思います!
この記事の結論(先に要点だけ)
| テーマ | 要点 |
|---|---|
| 確認すべき4つ | ①試合に出られない ②人間関係 ③移籍先の下調べ ④親都合 になっていないか |
| 移籍した方がいい子 | 移籍でより成長できる環境に身を置ける子 |
| 移籍しない方がいい子 | 自チームで改善できる可能性が残っている子 |
| 親の役割 | 子供が自分で決断できる環境をつくること |
| 最重要 | 決めるのは親ではなく子供。同じ失敗を繰り返さない |
移籍をする前に確認するべき4つのポイント
移籍をする際に確認するべきポイントは主に4つあります。まずは一覧で確認しましょう。
| # | 確認すること | なぜ大事か |
|---|---|---|
| ① | 試合に出られない理由で移籍を考えていないか | 壁を乗り越える力を育てる機会かもしれない |
| ② | 人間関係の問題で移籍を考えていないか | どのチームでも人間関係は必ずある |
| ③ | 移籍先のチームを調べたか | 見学・練習参加で実態を確かめる必要がある |
| ④ | 親の都合の移籍になっていないか | プレーするのは子供本人 |
それぞれを詳しく解説していきます。
①試合に出られないという理由で移籍しようとしてませんか?
試合に出られないから移籍をするというのであれば、何故出られないのかをしっかり整理しましょう。
子供自身が頑張る事によって出られるチャンスがあるのであれば、一度親子で話し合い下記のことを考えてみてください。
- やり残した事はないか?
- まだやれる事はないか?
「無理してでもチームに残れ!」とは言いません。
しかし、簡単に移籍を考える事は、子供たちの「壁を乗り越える思考」を低くさせる危険性があります。
うまくいかない時こそ真価が問われる時です。
ぜひ諦めずにもう一度チャレンジを促してみてください。
よくある失敗:「出られないのはチームのせい」と結論づけて移籍したものの、原因が本人の準備不足だったため移籍先でも同じ状況に。まずは「なぜ出られないのか」を親子で言葉にすることが先決です。
②チームメイト・監督とのコミュニケーションの問題で移籍しようとしてませんか?
コミュニケーションの問題で移籍するケースはとても多いです。
しかし、サッカーをする上で自分と考え方が違うチームメイトも必ずいます。
その時考えなくてはいけないのが「目標は同じなのか?」という事です。
方法は違えど、目標の同じチームメイトはお互いに切磋琢磨する事ができます。
コミュニケーションの問題がある場合、子供に下記のように聞いてあげてください。
- 沢山のチームメイトとコミュニケーションをとる事ができている?
- 勇気をだして自分の気持ちを伝え、相手の気持ちも理解しようとしてる?
チームメイトとのコミュニケーションはどこのチームに行っても必ずあります。
その一歩を踏み出す勇気を持つことで現状は変わります。
指導者とのコミュニケーションも同様で、まず自分で考えてわからなかったら聞くことが重要です。
ここで大事なのは「とりあえず聞く」のではなく「自分で考えて、わからなかったら聞く」です。
しかし、指導者やチームメイトから過剰な嫌がらせであったり、不当な待遇を受けている。
その様な問題ならば、チームを変え、新しく成長出来るチームに移籍を考えましょう。
ワンポイント:人間関係の悩みは、心の状態と切り離せません。気持ちの整え方については少年サッカーとメンタルもあわせて読んでみてください。
③移籍先のチームのことをよく知ってますか?
移籍すると決めた際に大切になるのが、移籍するチームをよく知る事です。
その為には移籍先のチームの練習に参加し、チームの指導者・選手などをよく見て、よく聞き判断する事が大事です。
確認するべきなのは、「指導者の声かけ」と「選手の取り組む姿勢」の2つです。
指導者の声かけはポジティブなものなのかを確認してください。
- 「ナイス!」や「いいね!」と選手の気持ちを上げてくれるポジティブな声かけをしている。
- ミスがあった時に前向きな「他にもこういう選択肢があったよね?」「ここは見えていた?」など次に繋がる声かけをしている。
- 「ダメだ!」や「何やってんだ!」とネガティブな声かけをしていないか。
指導者の選手にかける声かけ一つをとっても、移籍するチームの重要な情報です。指導者の声かけの見極め方は、少年サッカーの最適なコーチングでも詳しく解説しています。
選手の取り組む姿勢はどうなのか、主に下記を確認してください。
- 荷物を揃えられ置いてある
- 挨拶ができている
- 指導者の話をよく聞いている
- 選手が全力でプレーしている
- 厳しい声かけもあるが、指導者と選手、選手と選手の関係がよくお互いを高め合っている
これらの事はチームを決める上でとても大切な項目です。
ピッチ内、ピッチ外で高い意識で取り組む姿勢の選手が多いチームは良いチームです。
移籍したいチームの見学や、練習に行き子供自身で感じて判断する事が大切です。移籍先の見極め方は、ゼロからのチーム選びと共通する部分も多いので、少年サッカーのチームの選び方もあわせてご覧ください。
④親の為の移籍になっていませんか?
親の人間関係や指導者との衝突など、大人が揉める事で子供が被害を受けるのはとても悲しい事です。
親が無理してでもうまく関係を続けろとは言わないですが、子供の為に親同士良い関係を築いていってほしいです。
よくある失敗:保護者同士のトラブルが引き金になった移籍。子供本人は今のチームが好きだったのに環境を変えられ、モチベーションを落としてしまうことも。主語を「子供」に戻して考えてみてください。
本当に移籍をしたほうがいい子供
移籍が前向きな選択になるのは、どんな子供でしょうか。目安を整理しました。
| タイプ | 具体例 |
|---|---|
| 成長環境を求めている | 移籍で、より成長できる環境に身を置ける |
| 厳しさを求めている | 今より厳しくても、その環境が自分に必要だと考えている |
チームを移籍する事で、プレーヤーとしてステップアップができ、より高いレベルで成長ができる可能性のある子供。
特に下記のような子供は移籍をしたほうがいいでしょう。
- 移籍することによって、より子供自身が成長できる環境に身を置く事ができる
- 今より厳しい状況になるかもしれないが、子供自身にはその環境が必要だと思っている
しかし移籍はステップアップする為の手段なので、新チームに入ることや移籍する事がゴールにならないように注意しましょう。
移籍したチームで子供自身がどう成長できるかが1番重要です。
本当は移籍をしないほうがいい子供
一方で、移籍を一度立ち止まって考えたいのは次のような場合です。
- 自チームで改善できる可能性がまだ残っている
- 移籍先でも同じ状況になりそうな要素がある
改善できる可能性があるのに移籍を決めてしまっている。移籍をしても同じ状況になるかもしれない要素がある。
下記のように上手くいかないから移籍したいというのは、移籍したチームでも同じ事が起こる可能性があります。
- 指導者や選手とのコミュニケーションの問題がある
- 試合に出られない
このように改善できる可能性があるのに、移籍を決めるのはとても危険です。
しっかり親子で考え、自チームで成長できる最善を尽くす事が子供の成長に繋がります。
移籍する際に親がしてあげられる事
子供がチームを移籍する際に、親がしてあげられる一番の事は、子供が決断できる環境を作ってあげる事です。
環境づくりのために親がしてあげられる事は、下記5つです。
- チーム探し
- 移籍先チームの情報集め
- 送り迎え
- 自分(親)の意見を子供に押し付けない
- 子供の意見をよく聞く
プレーするのも決断するのも子供なので、子供の意見を尊重して親が環境を作り、サポートしてあげる事がとても重要です。
まとめ|少年サッカーの移籍
最後に、この記事の要点を振り返ります。
- 移籍前に「①試合出場 ②人間関係 ③移籍先の下調べ ④親都合」の4点を確認する
- 自チームで改善できるなら、まずやり切ることがベスト
- 移籍を決めたら見学・練習参加で子供自身が判断する
- 同じ失敗を繰り返さないことが何より大切
移籍をする理由はそれぞれありますが、子供自身で改善できる事が原因ならば、自チームで成長出来る事がベストです。
改善できる可能性があるのに移籍を決めるのではなく、下記のように親子で振り返った上で移籍を考えることをおすすめします。
- このチームで、やり残した事はないか?
- このチームで、まだやれる事はないか?
移籍をすると決めたならば、子供と一緒にチームを探し、練習に行き、そこで見たものや聞いた事を踏まえて、子供自身が決断をする事が大切です。
そこで必ず考えてほしい事は、同じ事の繰り返しにならないようにする事です。
移籍するチームで子供が成長できるように、親は子供をサポートしてあげて下さい。
そして移籍するチームへ送り出してあげましょう。
なお、移籍そのものではなく「チーム外でもう一段個を伸ばしたい」という選択肢もあります。Breiruでは大府市を拠点に、定員8名の少人数制アカデミーと一人ひとりの課題に合わせたパーソナルレッスンで、お子さまの成長を後押ししています。
よくある質問
Q. 試合に出られないのは移籍の理由になりますか? まずは「なぜ出られないのか」を親子で整理するのが先だと考えられます。本人の工夫で変わる可能性が残っているなら、いま一度チャレンジしてみる価値があることも多いです。
Q. 移籍先のチームはどうやって見極めればいいですか? 見学や練習参加で、指導者の声かけと選手の取り組む姿勢を確認するとよいでしょう。子ども自身が実際に感じたことを、大切にしてあげてください。
Q. 人間関係が理由の移籍はやめたほうがいいですか? 考え方の違いはどのチームにもあり、伝える勇気で変わることもあります。ただし過剰な嫌がらせや不当な扱いがある場合は、環境を変える選択も考えられます。
Q. 移籍のとき、親ができることは何ですか? チーム探しや情報集め、送り迎えなど、子どもが決断できる環境づくりが中心になります。親の意見を押し付けず、子どもの気持ちをよく聞いてあげてください。






