【高学年】少年サッカーの効果的な練習メニュー。2人(親子)でもレベルアップできる
- 息子の練習に付き合ってあげたいけど、効果的なトレーニングメニューは何?
- 高学年になったらどんなトレーニングをすればいいの?
と考えている方に向けて、この記事では高学年に最適なトレーニングを紹介していきます。
高学年の自主トレになると、長くトレーニングをするというより、短い時間でも「質を上げる」トレーニングをしなければいけません。今回は自主トレを2人でする時に質を上げてできるトレーニングを紹介していきます。
普段の自主トレは1人ですが、今回2人でするトレーニングを紹介するので、相手を見ながら顔を上げてのプレースキルも上げることができます。また、慣れてきたら、徐々に一つ一つのプレーの精度・質を上げる意識を持ってトレーニングしましょう。
目次
【目的別】高学年が2人でできる効果的な練習メニュー
- 試合中ドリブルを始めるとどうしても顔が下がってしまう
- パスをだしたいんだけど、自信がない
- トラップがうまくいかず相手に取られてしまう など
試合をイメージした時にエラーを起こしてしまう場面をピックアップしてトレーニングを選考しました。各トレーニングを試合をイメージしてトレーニングしましょう。
ドリブルを練習したい場合
試合中ドリブルをすると顔が下がってしまい、周りが見えなくなると言う選手はこのトレーニングをしてみましょう。動く障害物、止まっている障害物を間接視野で見ながらドリブルするトレーニングメニューです。
⚫︎練習の流れ
- コーン、マーカーなど、障害物になる物を3m×3mの中にランダムに置く
- 2人同時にドリブルをする
- 右足のみ → 左足のみ → 足の裏 → フェイントを入れて → フリータッチ ※どこでタッチしてもOK
⚫︎気をつけるポイント
- 障害物に当たらないようにする(コーン・マーカーは動きませんが、ドリブルしている仲間にも当たらない事)
- 間接視野で物をとらえる
- 細かいタッチ、空いているスペースへのタッチの使い分けをする
⚫︎この練習で得られるスキル
- 細かいボールタッチスキル
- スペースへボールを運ぶスキル
- 顔を上げて視野を確保するスキル
パス&トラップを練習したい場合
2人共ボールを持ち、ほぼ同時にパス、トラップをするトレーニングです。試合中にパスを出したいけどパスの種類が無くて出せなかった。パスの種類を増やしたい選手の、トラップからパスをスムーズに行う為のトレーニングになります。
⚫︎練習の流れ
- 2人で向き合い3m〜10mほど離れる
- 2人共ボールを持ち同時にパス交換をする
- トラップし、また同時にパス交換
- 近い距離のパス、遠い距離のパスを行う
⚫︎気をつけるポイント
- 同時にパスを行うので、相手のパスしたボールに当てないように相手にパスをする
- パスをしたと同時にトラップの準備をする
- 焦らずに良いトラップをする
⚫︎この練習で得られるスキル
- パスの種類を増やせる
- 瞬時のトラップコントロールスキル
シュートを練習したい場合
- 試合中にゴール前で焦ってしまい、シュートを外してしまう
- いつも思い切りシュートを打つ事しかできない
そんな選手はこのトレーニングをしてみましょう。パスを受けてからシュートまでの流れをスムーズに行うことができ、シュートにバリエーションが増やせるトレーニングです。
⚫︎練習の流れ
- ゴールから20m程離れたところからパスを受けてシュートする
- パスを出す選手は、シュートを打つ選手から5m〜10m程離れた場所からパスを出す
- パスを出す選手は、3箇所(①右②左③後ろ)からパスをシューターに出す
⚫︎気をつけるポイント
- シュートを打つ選手は必ずゴールの位置を頭に入れておく
- トラップからシュートまでを早くする
- 強いシュートとコントロールしたシュートを打ち分ける
- パスを出す選手は強いパス、優しいパス、グラウンダー、浮き球など色々なパスにチャレンジする
- ゴール前でのプレーなので、必ず相手をイメージして練習する
⚫︎この練習で得られるスキル
- ゴール前での落ち着き
- ゴール前で、ゴールまでの「自分の形」身につける
- ゴールの位置を把握する能力
番外編・壁当てテニストレーニング
シュートをイメージするも良し、パスをイメージするも良し、壁に当たって跳ね返ってくるボールを良いトラップをしてキックをするトレーニングになります。可能ならボールをダイレクトでキックできるようにしましょう。
⚫︎練習の流れ
- 壁の前で2人並ぶ
- 1人が壁に向かって蹴ったボールをもう1人の選手がトラップ or ダイレクトで壁に打ち返す
- 条件を変えながら行う(1トラップまでや1バウンドまでなど)
⚫︎気をつけるポイント
- 強いキック、弱いキックを使い分けて行う
- 跳ね返ってくるボールにいち早く寄せて、トラップorダイレクトで打ち返す
⚫︎この練習で得られるスキル
- 狙ったところに蹴られるキックコントロール能力
- どんなボールでも次のプレーがしやすい所に置くトラップコントロール能力
高学年(U-12)の練習時に気をつけるべきこと
高学年でのトレーニング中に気をつけるポイントは、最初にも言った通り一つ一つの練習の質を上げる事です。
各トレーニングのプレーの質を上げる為に
- いつものドリブル練習 → 顔を上げて間接視野で相手をみながらドリブル
- とりあえずトラップ → 次のキックやドリブルができるトラップ
- おもいっきりシュート → 相手をみて強いシュートかコースを狙ったシュートかを使い分ける
といったように、普段のトレーニングよりも少しずつ「質」や「精度」をあげた練習にすることで、より試合に生きるスキルが身に付きます。
普段何気なくしているプレーを、細部までこだわりを持つプレーに変えれば「質の高い」プレーになるのです。
高学年の子供に親や指導者ができること
「質の高い練習」と言うと、指導者さんも、保護者さんも神経質になり「これは違う」「あれは違う」とネガティブになりがちですが、「質」や「精度」を上げる為には多少のエラーはつきものです。
チャレンジする事がとても大切で、良くなる為にトライ&エラーを積み重ねます。高学年になってくると、自分の事は自分でやる「自立」が大事な時期になります。あれこれ言い過ぎたり、やり過ぎてしまうと、子供たちは自分で考えることをしなくなり「自立」ができなくなります。
良い声かけ(ポジティブな声かけ)をしながら、自主トレのサポートや、チームでの指導、子供たちの普段のサポートをできるようにしましょう。
高学年の効果的な練習メニューのまとめ
今回のトレーニングは
- 視野を確保したドリブル
- パスの種類を増やす
- トラップの精度
- シュートバリエーション
の4点を「質を上げて」練習できるかが重要になってきます。
「質を上げる」とは「細部にこだわる」事です。これくらいでいいかと適当に練習するのではなく、一つ一つのボールコントロール、パス、トラップ、キックにこだわる事が大切です。
2人でトレーニングするのですから、相手の良い所、よかったところを褒めて、モチベーションをあげながらトレーニングすると、より高いレベルでトレーニングできるようになるでしょう。
やはり技術が上達することで「楽しい!」と思える事が重要です! お互いの「個の意識」を上げる事で、相乗効果を生むことができます。何気ない練習から「質の高い」意識をもった練習にするために、コツコツ継続してトレーニングしていきましょう。
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投稿者プロフィール
- 元ソサイチ(7人制サッカー)日本代表キャプテン・サッカーコーチ歴15年・メンタルコーチ。
僕が指導していく中で大事にしている事は、サッカースキルだけではなく、チャレンジ精神とバイタリティを育てることです。僕が持っている知識を発信してきます。
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